奇跡の物質 ALAの医療革命

人間の身体の2割はタンパク質でできており、タンパク質の原料はアミノ酸である。ALA(5-アミノレブリン酸)とは、アミノ酸の一種のことで、自然界に広く存在しているアミノ酸のひとつである。ALAは私たちの体内でミトコンドリア内の代謝を活発にし、代謝をアップさせる働きがある。ALAを体内に取り込むことで、癌、糖尿病、パーキンソン病脂質異常症コロナウイルス増殖の抑制、コロナウイルス後遺症の進行を食い止める、疲労回復、睡眠の改善、しわやニキビの改善、育毛の効果、また、スキンケアやアンチエイジングの分野でも効果が期待できる、世界的に注目されている物質である。体内でALAが不足すると老廃物が溜まりやすくなる、筋肉が弱くなる、病気になりやすくなる、代謝が低下する、体温がさがりやすくなるといった現象が起こる。ALAが体内で一日に作られる量のピークは17歳前後だと言われており、50~60歳になるとピーク時よりかなり生産量が減少する。減少する原因は加齢、睡眠不足、ストレス、運動不足、飲酒、喫煙、食生活の乱れなどと言われている。ALAはタコ、イカ、バナナ、ピーマン、ホウレンソウ、巨峰、黒酢、ワイン、日本酒、納豆、醤油などの発酵食品から摂取することが可能だが、大半の量が尿などによって体外に排出されてしまう。日々失われていくALAを食品だけから摂取するのは容易ではないため、サプリメントから補うのも一つの方法である。ALAは進行癌による気道狭窄、脳腫瘍、食道がんの光線力学療法(腫瘍に特定の波長のレーザー光線を当てて癌細胞を死滅させる最先端治療)にも保険適応で使われている。最近では運動をしなくても、ALAと鉄を摂取することで内臓脂肪を減らせるという研究データも出てきている。ALAを配合した化粧品では細胞レベルで乾燥肌が改善する効果が、また、ALA配合の育毛剤で育毛効果も期待できる。

 

《ころっけの感想》

ドイツでは腫瘍を摘出せずにレーザーを当てるだけの治療で数年以上も元気に生活している悪性脳腫瘍の患者さんがたくさんいるんだね。ころっけのじいちゃんも、悪性脳腫瘍で41歳で亡くなってしまったから、時代が変わってこんな治療が受けられるようになってるんだと思うと、とてもとても感慨深いよ。ALAを使って光線療法の癌治療が保険適応で受けられるなんて、すばらしいわね。手術と比べたらもう身体への負担が全然違うんだろうし。ALA製品も、試してみたくなっちゃうね。

奇跡の物質ALAの医療革命 金子貞男(著)